昨年6月、本ブログの「司馬遼太郎」カテゴリーで、「司馬遼太郎の生家付近」のタイトルの下に、それ以前にホームページ「掲示板」に掲載していた、司馬遼太郎と折口信夫の話を再掲しました。
その司馬と折口の話で、両者の共通点を書き、なぜ両人にこんな共通点があるのか、二人に詳しい丸谷才一さんの講釈が聞きたいと書きました。ところが、最近丸谷才一『いろんな色のインクで』(マガジンハウス)を読んでいたら、まさにご本人が同じようなことを書いて居られるではありませんか。丸谷さんのエッセイ集は面白いので、かなり読んでいるつもりですが、なにせ本は古本屋でしか買わないので、2005年発行のこの本も最近になって初めて読んだものです。
所収の「近代と反近代」と題されたそのエッセイは、巻末を見ると、元々1999年に発表されたものである。旧掲示板は、スパムに合い、記録も消えたため(2009年12月閉鎖)、小生の元の話を何時書いたのかは、はっきり覚えていません。ただ、私がホームページを始めたのが2004年だから、こちらの記載はそれ以降である。ただし、このエッセイは読んだ記憶はない。丸谷氏は両者の類似点を3点挙げておられる。1.大阪生まれ2.幼少より図書館通い3.東アジア専門である。そして、「数へ立てれば、まだほかにも共通する所はあると思ふ。」と書かれている。小生は二人が生まれた所は同じ町内位近いという事から興味を抱いたもので、他に親の職業の一致、幼少を奈良で過ごしたことを挙げている。また、司馬が折口に触れていない点も挙げておられるが、小生も同様のことを書いている。小生もなかなか、いい線をいっているのではないか。生家がこんなに近くて、家が共に薬屋(折口の方は記憶による、未確認)なら、一世代ほど年が違うが、きっと司馬は折口を充分意識していたに相違ないと思う。
付記:旧「掲示板」は、100記事しか容量がなく、それ以上の書き込みがあると、古い記事から押し出されて消えてしまう仕組みだった(細かい規約には書かれていたとのことである)。以前から中国からのものと思われるいたずらの書き込みがしばしばあった。それまでは、気を付けて一々抹消していたのだが、本ブログを始めてからは「掲示板」をメンテナンスする機会が減り、その間にスパムによる大量の書き込みがなされて、以前の記事が消えてしまった次第である。プロバイダーに記事を復活するように何回か交渉したが、消えた物は戻せないとの返答である。ホームページを見た方からの貴重な書き込みもあったので、非常に残念である。遅まきながら、書いて頂いた方にはお詫びします。